「そのとき、きみがあらわれた」
 
さむくて さむくて さむくて
あんまりにもさむかったから
あたためてくれた太陽に恋をした
太陽は手をさしのべてくれたけど
太陽の住む空はぼくには高すぎた
 
さむくて さむくて さむくて
あんまりにもさむかったから
あの子に背中を貸してあげた
でもむくむくと針が生えてきて
ふたりともやまあらしになってしまった
 
さむくて いたくて せつなくて
あんまりにもやるせなかったから
もう誰も愛さないことにした
よりかかれば いたいし
はなれれば いたかったから
夜の砂漠にひとりで住むことにした
 
そうしていくらもたっただろうか
きみが星空をつれてあらわれた
 
「君の話を聞きたいな」
 
いつでも いくらでも と言って
きみは ぼくを だきしめた
 
 
 
 
 
 
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